オカリナ日和っ

ネクソンのオンラインゲーム TWのルシアンへの愛と妄想を語るブログです

一番のプレゼントは・・・(1)

僕はいつも通りネニャフル学園から歌う森に出て、ケルティカのカフェに行こうとしていたんだけど・・・
何故か今日は小道に入り込んでしまったみたい。
(どうしよう、ランジエと待ち合わせしてるのに・・・)

 小道を進むと、ランジエによく似た空色の髪で緋い瞳の男の子がケーキを配っていたんだ。
その男の子に言われるままケーキを受け取ったの。
今日はこの子の誕生日で、お祝いのケーキを配っていたらしい。
(この子にプレゼントできるモノがあるかな?)
僕がポケットを探ると、クローバーのアクセサリーがひとつ。
プレゼントすると、とても喜んでくれた。
(えへへ、僕も嬉しくなっちゃう)
すると、その子はお返しにって、僕にプレゼントをくれた。

 開けてみると・・・・
「え?猫耳・・・?」
中には白い猫耳のアクセサリーが入っていた。
どちらかと云えば、女の子に似合いそうなアクセサリーなんだけどな・・・
僕が猫耳を見つめていると、男の子から言われてしまった。
「ええ、とても似合いそうだったので ぜひ付けて見せて下さい」
(・・・さりげなく強引だな、やっぱりランジエに似てる・・・)
せっかく貰ったものだし、僕は装備してみた。
僕の頭からぴょこんと猫耳が生えた・・・
「思ったとおりですね、よく似合っていて可愛らしいです」
・・・小さな子から可愛いなんて言われちゃった・・・じゃなくて
「ありがとう、でもこういったアクセサリーは女の子にあげたほうが・・・」
僕の言葉を男の子が遮った。
(やっぱりランジエなんだろうな、この子は)
「ねぇ、可愛い白ネコさん もうひとつだけ、プレゼントをお願いしてもいいですか?」
僕があげたのはクローバー1個だけだし、もうひとつくらいお願いをきいてあげたいな、そう思ったので
「いいよ、僕にできることなら、何でも言って」
一緒に遊んでほしいのかな?なんて思ってたら、意外な希望が降ってきた。
「ではキスを下さい」
・・・え?えええぇぇぇぇ・・・
びっくりしてわたわたする僕を見て、男の子が微笑みながら続けた。
「そんなに驚かないで下さい お祝いのキスが頬に欲しいのです」
あ、あぁ、なるほどね 
「でもさ、ママから、とかなら分かるけど、僕でいいの?」
「はい、あなたからのキスが欲しいんです」
嬉しそうにそう言って、男の子は目を閉じてしまった。
(うぅ、どうしよう・・・僕、自分からキスしたことないよ・・・)
キスはいつも付き合って間もない恋人、ランジエからしてもらっていた。
僕は緊張して固まってしまった。
待っても動かない僕を察して、男の子は目を開けた。
「すみません、嫌でしたか?」
不安げな表情で謝られてしまった。今日は彼のお誕生日だってのに・・・
「違うよ その・・・僕ねキスって初めてで・・どうしていいか分からなくて」
僕はランジエそっくりの男の子を見つめた。ランジエにキスするのは嫌じゃない。
「では、嫌ではないのですね 良かった」
そう言うと、男の子がまた瞳を閉じて、そして・・・僕の頬に彼の唇が触れた。
「ふぇっ・・」
僕は驚いて、声が出てしまった。心臓もうるさいくらいドキドキしてる。
「プレゼントありがとうございます 素敵な思い出になりました」
(うぅ、顔が暑いよ 真っ赤になってるんだろうな、僕・・・恥ずかしいな)
「あ、あのねっ また会おうねっ 次はちゃんとプレゼント用意しておくからねっ」
恥ずかしくて、早口でそう云う僕に
「はい、また会いましょう あなたとはまた会えると思います」
男の子は笑顔で返してくれた。
・・・まったく、これじゃどっちが年上かわからないいよ。
まだ顔が赤いままの僕に男の子はそっと囁いた。
「次に会ったときは、大人のキスをしてくださいね」
「えっ・・・あ・・・う、うん」
また僕の心臓がドキドキし始めてしまった。                             さっきから振り回されっぱなしだけど、まったく嫌な気がしない。
それどころか、心地よさを感じていた。
(まるで、ランジエと一緒にいるみたいだな・・・)

 

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