オカリナ日和っ

ネクソンのオンラインゲーム TWのルシアンへの愛と妄想を語るブログです

一番のプレゼントは・・・(2)

前回のつづきです

「もう戻らないといけませんね・・・」
少し寂しそうに男の子は言った。
「でも、また会えるよ」僕は笑顔で返した。
「プレゼント、大切にしますね」
最後は笑顔で別れるとこができた。また再会する時までー

 男の子と別れて、小道を戻るとそこはケルティカの入り口傍だった。
振り向くと、不思議なことに僕らがさっきまでいた広場はもう見えない。
僕は恋人のランジエが待ってるカフェに走り出した。


「・・・・・そのような事があったのですね」
カフェに着いた僕は、遅刻の理由をランジエ話した。
「ごめんね、ランジエ 誕生日なのに遅れちゃって」
「気にしないで下さい」
ランジエは優しく微笑んで許してくれた。
そして、ランジエが見覚えのあるクローバーのアクセサリーを付けてるのに気がついた。
「ランジエ、それどうしたの?」
「実は、よく覚えていないのですが、幼い時に大切な方に頂いたものなんです」
「私の誕生日プレゼントとして、ですよ」
ランジエはいたずらっぽく微笑んで 不思議な話ですよね、と続けた。
「やっぱり・・・ランジエだったんだね ずっと大切にしてくれてたんだ」
そのクローバーは、ランジエと一緒に過ごしてきたとは思えないほど綺麗なままだった。
「当然ですよ、初恋の相手から頂いたものですから」
・・・え?今さらっと何を言ったの・・・
「ラ、ランジエ?初恋って・・」
「確かに、会っていた時間は短かったけれど・・・」
そう言ってランジエは僕の頭を撫でながら続けた
「あの時、私は恋をしたんですよ 可愛い白ネコさんにね」
ランジエ・・・恥ずかしいけど、僕嬉しいよ・・・ん?白ネコ? 
はっとして髪を触って確かめたら・・・僕の頭にはまだ猫耳が付いていた。
「判ってたんなら言ってよーーーーーっ」
ランジエは笑いながら言うけど
「ふふっ、似合っていたもので、つい」
男でこんなの付けてるなんて恥ずかしいんだから・・・

カフェのケーキも買ったし、学園内のランジエの部屋に帰って誕生パーティーの続きを始めた。

「そうだ、これプレゼント 誕生日おめでとうランジエ えへへ」
「ありがとうございます 大切にしますよ」
僕は用意していたプレゼントを渡した。
「そういえば、初恋の人とは再会したときに大人のキスもプレゼントしてくれると約束した気がします」
うぐぅ・・・よく覚えてないなんて言ってたくせに・・・
「ルシアン、嫌でなければ・・・」
「嫌なわけないじゃないかっ」
そう、嫌じゃない 僕だって、ランジエの事が大好きなんだから。
「良かった」
そう言ってランジエは僕を抱き寄せて目を閉じた。
ランジエの綺麗な顔が間近にある。
(ランジエって本当に綺麗でかっこいいな・・・僕、大好き過ぎてどうにかなってしまいそう)
でも、自分からのキスって恥ずかしくて、僕はなかなか出来ないでいた。
そんな僕を察したのか、ランジエは目を開けて言ってくれた。
「ルシアン、今日でなくてもいいんですよ」
「ううん、僕も、今日したいんだ ごめんね待たせちゃって・・・」
ランジエは、再び目を閉じた。
僕も決心して目を閉じて、唇を近づけた。
ランジエの唇に触れたのは一瞬。ランジエの唇は薄いけど、触れると暖かくて気持ちいい。
緊張とキスの気持ちよさでポーっとなってる僕に
「ふふっありがとうございます 頑張りましたね、ルシアン」
目を開けたランジエが笑いながらこう言った。
「むぅ、何で笑うのさ」
そして、何でそんなに余裕あるんだよ・・・僕なんてすっごくドキドキしてるのに。
「いえ、可愛らしかったので、つい」
か、可愛いって何がだよ、うぅ、分かんないな・・・
ランジエは僕に顔を寄せて囁いた
「後で、大人のキスを教えますからね・・・」
「え?大人のキスって、さっきのじゃないの? ほっぺたとか、おでこじゃなくて唇にすることじゃないの?」
いっぱい緊張したのに、ドキドキしたのに、違ったのかな?
「うん・・・教えてランジエ・・・」
ランジエはぎゅっと僕を抱きしめ直してくれた。
とっても暖かくて、緊張もするけどほっとして、幸せな気持ちになる。
「僕の初恋もね・・相手はランジエだよ」
僕たちはなんて幸せな恋人なんだろうって思った。

 

もうちょこっと続きます テヘ