オカリナ日和っ

ネクソンのオンラインゲーム TWのルシアンへの愛と妄想を語るブログです

真夜中ココア・・・(2)

続きです

 

 ルシアンの隣に座り、問いかけた。

「ルシアン、あなたはどうなんですか?」

ルシアンはキョトンとした顔で答えた。

「へ?僕? いないよ、そんな人」

「そうですか、では好きな人はいますか?」

「え?えぇっ・・・」

ルシアンは言葉を詰まらせた。慕っている人がいるのだろう。

(それは誰ですか・・・?)

私の中で独占欲が膨れ上がる。早くこの小さな太陽を自分だけのものにしてしまいたい・・・

「ルシアン、駄目ですよ こんな時間に、そんな格好で私の部屋に来ては」

私はルシアンに覆いかぶさるように抱きしめ、そのままベットに押し倒した。

彼は、助けを呼ぼうとするだろうか?呼ぶとしたら、誰を?

もしかしたら、私を抱き返してはくれないだろうか。

自分勝手なことをしておきながら、私は僅かな希望を持っていた。

しかし、ルシアンの反応はどちらでもなかった。彼は・・・

ルシアンは不思議そうな顔で私を見上げて小首をかしげて口を開いた。

「ランジエ・・・眠いの?」

・・・・・ルシアンらしいな

そう思うと急に可笑しくなった。私が小さく笑うと、ルシアンは少し気を悪くしてしまった。

「なんで笑うんだよ だって、ランジエが急に寝るからだろっ」

無防備もここまでくると感心してしまうな。

しかし、彼の声を聞いて、彼の言葉を聞いて、ようやく腕の中にいる彼の体温を感じられた。

ルシアンはとても暖かく心地いい。差し伸べてくれる手と同じに。

「すみません、怒ってしまいましたか?」

優しく抱きしめ直した。

「別に、そうじゃないけどさ・・・」

そう言いながら、今度はルシアンも抱き返してくれた。

・・・やはり私はルシアンのことが好き・・・なのだろう。

「怒らせてしまったお詫びにココアを煎れますよ、いかがですか?」

もっと二人でいられる時間を持って、絆を深めていきたい。

そうしていつか、ルシアンに気持ちを伝えたい。

「ココア?飲む飲むー」

嬉しそうに答えるルシアンに私まで嬉しくなってしまう。

ココアを作るために起き上がり、小さなキッチンに行きお湯を沸かす。

「ねぇ、ランジエ マシュマロ浮かべてよ ココアにさ」

ベットからルシアンの可愛い要求が聞こえた。

 

 2杯のココアを持ってベットに戻り、ココアを手渡した。

「ランジエありがとう 美味しそうだね」

ルシアンは嬉しそうに溶けかけのマシュマロを眺めている。

「熱いので気をつけて下さいね」

そう注意したのだが、遅かったようだ。

「あちっ・・・あれ?」

隣を見ると、クリーム状に溶けたマシュマロがルシアンの鼻の頭に付いている。

子供みたいだな・・・少し、イタズラしてみたくなる。

私はルシアンに顔を寄せて、そっと鼻のクリームを舐め取った。

「ひぁっ・・ラ、ランジエ??」

こちらが思った以上に驚いた反応をするルシアン。

「えぇ、美味しいクリームですね」

私がにこりと笑うと、彼は頬を赤く染めた。

「な、何するんだよ 自分で取れるってば・・」

素直なルシアンの反応に満足して、私は彼を見つめた。

 

革命の為の下準備として入った学園だが、それ以上に得るものがあった。

甘いココアを飲みながら、私は穏やかな幸せを感じていた。

 

 ・・・ルシアンはキス以上のことはまだ知らないのですよ

なんで、押し倒されてもよくわからなくて平然としてるのね

逆に鼻に付いたクリーム舐められてワタワタしてしまうの

そんなルシアンに悶えます(*゚▽゚*)

@コーヒーにマシュマロ入れても美味いですよね 好物です♪