ランジエ様の予習と復習・・・(1)
※いつも以上にキャラ崩壊注意です おk?
僕は、ずっと憧れていたランジエと付き合うことになった。
告白はランジエからで、僕は嬉しくて、嬉しくて・・・
ランジエは利口で、強くて・・・すごくかっこいいんだ。
今夜は、二人でランジエの部屋から月を見ようって誘われてるんだ。
パジャマパーティーだよね、これ。
(キス・・・とかもするのかな もう17才だもんね)ドキドキするよぉ
ランジエの寮の部屋の前に付いた。
ノックすると中で待っていてくれたランジエがすぐに招き入れてくれた。
「いらっしゃい、ルシアン さぁ入って下さい」
ランジエは白いパジャマに黒いカーディガンを肩からかけた姿だった。
部屋にはすでに天体観測用の望遠鏡が設えてある。
「廊下は寒かったでしょう? 暖かい紅茶を煎れますよ」
ランジエって優しくて気が利くよね。
「ほんと?えへへ 僕ね、お菓子持ってきたんだよ お茶にしよう」
しばらくすると、香りの良い紅茶が運ばれてきた。
一口飲んだ。ホッとする優しい味がする。
二口目を飲んだとき、棚に置いてある何かと目があった・・・?
それは・・・つぶらな瞳が可愛らしい、
「ル、ルシアンリュック・・・」紅茶を吹きそうになった。
そう、僕、ルシアンを模したぬいぐるみ風のリュックが置いてあった。
しかもたくさん。
手に取ると魂の刻印で名前が刻まれたタグが付いていた。
「観賞用の+ルシアンリュック」
「なでなで用の+ルシアンリュック」
「着せ替え用の+ルシアンリュック」
「保存用の+ルシアンリュック」
・・・・なんなのこれ。てか、着せ替えって何?
よく見るとベッドにもリュックが置いてあった。
怖いもの見たさで、そっちも手に取った。と云うか取ってしまった。
「抱き枕専用の+ルシアンリュック」
「キス練習用の+ルシアンリュック」
「腕枕練習用の+ルシアンリュック」
・・・・・見なきゃ良かったーーーーー
これらのリュックがノーマルバージョンと色違いの粋バージョンがセットで置いてあった。
本当に合計何個あるんだろう。
ランジエは真顔で呆れる僕の肩に手を置いて語りだした。
「ルシアン、私はあなたと交際するにあたって、あなたに痛い思いをさせないようにしたいのです」
え?痛いって何が・・・ですか?
「もちろん、あらゆる文献をあたり参考にしました」
ランジエ、何を読んだの・・・?
その肌色の多い表紙の本は何なのさ。
「ですが、それだけでは不安が残りますので、シュミレーションしておりました」
だから、何のシュミレーションですか??
「さぁ、全て私のまかせて下さい」
あぁ、もう、本当に話を聞かない人だなぁ。
ルシアンは頭がくらくらしてきた。しかし、原因は目の前の人物の言動ではないようだった。
「薬が効いてきたようですね」そんな僕を見て、ランジエが囁いた。
「薬?・・・」さっきの紅茶?
「大丈夫ですよ 先程私が飲んで、安全は確認しましたから」
・・・確認したの「さっき」なの?今日のランジエ、いろいろおかしいよ、主に頭が。
ランジエの緋い瞳が怪しく輝いて僕に近づいた。