オカリナ日和っ

ネクソンのオンラインゲーム TWのルシアンへの愛と妄想を語るブログです

アレの活用法、教えます・・・(1)

「すみません、眠ってしまったのでノートを見せて下さい」
と、声をかけてから、俺は自分の人選ミスを悔やんでいた・・・。
その相手、ランジエ君は一瞬、(かなり露骨に)めんどくさそうな表情をしてから、作った様なにこやから表情で答えた。
「ええ、構いませんよ、ジョシュア様」
・・・俺だって、本当はクロエ様に借りたかった。
でも、クロエ様に声をかけるのは変に意識してしまう。
それに、クロエ様に意識されるのも気恥ずかしいし、だからといって平然とノートを差し出されても凹んでしまう。
そんな事を考えているうちにクロエ様はセティリアと共に帰られてしまった。
(明日こそクロエ様のノートを借りて全部のページをコピーして永久保存したい・・・)
「ジョシュア様、どうぞ」
・・・しまった、妄想の世界に入り込んでいた。
現実に戻ると、ランジエがノートを差し出していた。
「ジョシュア様、私からもお借りしたいものがあるのですが よろしいでしょうか」
「もちろんいいですよ」
俺がそう答えると、ランジエは俺の肩の上当たりの虚空を指差した。
「では、ソレをお借りします」
・・・・はい?え?まさか・・・
「ランジエ君?これは、俺専用のエフェクトであって、貸し借りできる代物では・・・」
そう説明するが、彼は有無を言わせない作り笑顔で言い切った。
「心配いりません、飼い慣らす自信はありますから」
そう言って、彼は俺の肩の上辺りに一瞬、一瞥をくれた。
そんな彼の視線に怯えたのか、俺の後ろにいる「何か」がそっとランジエの肩に移った。従うように・・・
その気配を察したのか、ランジエは満足したような笑顔で
「では、明日お返ししますね 失礼します」
そう言って戻って行った・・・
敵に回さなくて本当に良かった・・・と思ってしまった。


 「いらっしゃい、ルシアン」
ルシアンは、寮内での就寝時間までの自由時間をよく私の部屋で過ごしている。
「えへへ、お菓子持って遊びに来たよ、ランジエ」
今夜も、私の付き合って間もない恋人、ルシアンは無邪気な笑顔で訪ねて来てくれた。
二人で菓子を摘みながら話して過ごすこのは、私の大切な日課だ。
しかし、変なことろで真面目なルシアンは就寝時間前に自室に帰ってしまう。
それが当然であり、引き止める理由が見つからなくもどかしい。
朝までルシアンを見つめながら過ごせたらどんないいか、と思っていた・・・。

「・・・でね、今日もエミール教授ってば酷い課題出してきたんだよっ 僕留年しちゃったらどうしよう」
「大丈夫ですよ、二人で協力すれば、すぐに片付きますよ、ルシアン」
「えへへ、ランジエが一緒だと心強いね・・・あ、もうこんな時間だ」
楽しい時間は過ぎるのが早いらしく、もう就寝時間が近づいていた。
「そうですね、気をつけて、戻ってくださいね」
私は部屋のドア前までルシアンを送り、ドアを開けてやる。
「うん、また来るねっ」
笑顔で挨拶するルシアンには悪いけど、今夜はあなたを返す気はありませんよ。

 

次の更新につづきます(*゚▽゚*)